深センと監視カメラと裏事情

1 7月

最近ブログの更新頻度が下がっています。理由は簡単で、最近知り合った野獣のような方と深センの情報収集を行っていたり、無茶な行程で体調を崩していたからなのですが、今回学習ボランティアの講師に安めの宿を提供するために、再び深センへと足を運んできました。

結論から言いますが、深センの安宿として、民間の客引きを使うのは完全にNGです。中国の風俗がかなりこの辺りに入り込んでいるため、何をするつもりがなくても公安とのトラブルに巻き込まれる可能性があり、非常にリスクが高いことがわかりました。学習ボランティアの講師の方々にはできるだけ香港での宿の確保をお願いするようにします。

以下、フィクションだと思ってお読みください。というかフィクションです。

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深センのイミグレーションを抜けて歩くこと10分。私の新しいパートナーは地下鉄もバスも使わずにひたすら歩いて行きます。

「この辺りなら一日100元程度で泊まれる場所があったはずだけど・・・なんだか雰囲気がおかしいな?」

彼は首をかしげながらあたりを見回します。ここは私のお気に入りの飲茶屋の近くで、私もそれなりに知っている場所ですが、何が有るというのでしょうか?

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「アレだ」

彼が指さすのは・・・カメラ・・・でしょうか?私の滞在する香港のマンションにも設置されており、家のテレビでモニター用のチャンネルがあります。

「おそらく公安の監視だな」

いえいえ、何ですかそれ?ちょっと話が突拍子もなさすぎて私もついていけませんΣ(´∀`;)

「このへんの安宿の客引きは、マッサージや風俗の客引きも兼ねることがあるのだけど、その数が激減しているようだ。おそらく公安の監視が強いのだろう。こうなると・・・しばらく歩いてみたいが、足に自信は?」

もちろんありますよ。これでも10キロや20キロで音を上げるようなやわな足腰はしていません。

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そして6時間も歩いた頃でしょうか、異常にたくさんのカメラの設置されているマンション街にあたりました。春風路という通りの近くだったと思います。バックパックを背負い、コンピュータも持っている私の足はもうガクガクです(´;ω;`)いったい何キロ歩かされたのかわかりませんが、すでにどこにいるのかも全くわかりません。

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しばらくおかしな移動を繰り返す彼。不思議そうな顔で見ていると、

「何をしてるんだ、カメラを正面から見るんじゃない。あのタイプは広角タイプのレンズを持っているからボケッとしていると顔を記録されてしまう。」

そう言って彼は私の手を引っ張り、大通りへと出ていきました(´;ω;`)

「やはりな、ざっと見ていたがかなりの数のカメラが設置されている。死角もかなり少ないようだ。」

確かに、マンションの防犯にしてはおかしな配置のカメラでした。防犯ならばマンションの入口だけを写しておけばよいはずです。しかし・・・どこのスパイだよあんた( ;∀;)

「この時間帯では顔がわかってしまうな。日が落ちるまで待ってから調査をしよう」

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私達は・・・というか、彼はかなり一方的に近くのラーメン屋に入りました。

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バスケットに食べたいものを入れて煮こんでもらう深セン名物のラーメンです。これなら私が普段入るところ変わりませんが・・・

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なんと、ここでは食材が冷蔵庫に入っているのです。衛生の不安が大きい深センでこれはポイントが高い。通りの名前は覚えていませんが、かなりの繁華街のようでした。

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安心して野菜も食べることができます。私はもちろん『ラー(辛い)』なやつで。お値段8元です。

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今回は時間を潰すためというのもあり、店内に入って涼しみながら食事をすることにしました。と、その時彼が突然テレビのチャンネルを回し始めました。少し不機嫌になる周囲の客ですが、しばらくしてもとのチャンネルに戻したのでそれほど大きな問題は起きませんでした。

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「去年までは日本軍人が中国の村を襲い、女子供を虐殺するという番組をずっと流していたが、今回はそうでもないようだ。敵は韓国になっているようだね。震災の影響か?まぁ何はともあれこれで少しは反日感情が収まってくれるといいがね。中国では日本人はいくら騙しても当然というふうに考える人間もいるからね。イミグレーションの警備員ですら露骨に第二次世界大戦のことを責めてくる人間もいる」

何の話をしているのかワカラナイ・・・というか、何の脈絡があるのかわからない私に、彼はニヤッと笑って言葉を続けました。

「講師が滞在する可能性のある場所だから、安全確保のための調査だよ」

ああ、納得・・・納得?

そのレベルで調査をする必要が有るのでしょうか?Σ(´∀`;) というか、そんな事で6時間も歩かせないで欲しいのですがいかがでしょうか?(´;ω;`)

そして彼は中国語で何か店員に聞いているようです。

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彼の質問が終わった頃、激辛ラーメンがやってきました。ズルズルと汗をかきながらラーメンをすする私に彼が言います。

「君のカメラ、預からせてもらおう」

え?なぜ?(´;ω;`)

「この辺りでむやみに写真を取らないほうがいいようだ、そして私が撮りたい物ができた」

ずいぶん自分勝手なことを言う彼に私は少々腹が立ちながらもカメラを渡そうと・・・?カメラがありません。ポケットをまさぐっている私の目の前に、彼が私のカメラをぶら下げてみせます。

「注意力不足だな」

いつの間に・・・そういえばカメラをテーブルの上に置いてしばらく目を離しました。その時でしょうか?まぁ仕方がないので従います。そういえば尖閣諸島での一件でも中国を視察中にビデオカメラで撮影をしていた日本のゼネコンの職員が捕まっていましたから、注意するにこしたことはないのでしょうけど(;´Д`)

しばらく、中国に対する彼の話を聞き、外も暗くなった頃に再びさっきの監視カメラがあった路地に入ってきました。

「申し訳ないが、しばらく大通りで待っていてくれ。すぐに戻る。」

そう言うと彼は、まるでそこに住んでいるかのうような顔をして、たった今人が出てきた扉からマンションの中に入っていきます。この辺りのマンションはオートロックなので、基本的に外部の人間は入ることができません。『不法侵入』そんな言葉が私の脳裏を横切ります。確かに私にはついていけません。しばらくすると彼はいくつかのマンションに対して同じような行動を繰り返しています。そして帰ってきた彼は、早足に歩きながら私についてこいとゼスチャーをします。そして私にカメラで収めてきた写真を見せてくれました。

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「やはり、マンションの中に同型のカメラが設置されている。そしてこれは風俗対策のようだ。巧く作られた死角にいかがわしい店がいくつもある。」

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撮られた写真の中に数枚、監視カメラ以外に女性の姿が写っていました。これは風俗で働いている女性たちのようです。彼が言うには、みな20歳と言っているが、実際には17位の少女もいるようだと言っていました。このような場所の、それも公安の監視の厳しいところに講師を滞在させることは明らかに危険だと私にもはっきりと分かりました。

「ボランティアスタッフはみな若いから、誘われたら断るのは難しいだろう。君子危うきに近寄らずという。やはり香港で滞在させるほうが安心だ。」

と、言うわけで、学習ボランティアのスタッフは、基本的には香港に滞在、最悪でも深センのホリディイン・エクスプレスに滞在することになるようです。

そして・・・ここからさらに数時間、ホテルの安全性の確認のために、夜が明けるまで地下鉄の駅からホリディイン・エクスプレスまでの道すがらにいかがわしい場所がないかを調査して歩き続けるハメになるのでした(´;ω;`)

ちなみに中国での売春行為は犯罪ですので、決してそういう事に手を出してはいけません。病気もとても怖いです(`・ω・´)

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コメント / トラックバック2件 to “深センと監視カメラと裏事情”

  1. 名無しさん 2011年7月4日 @ 4:36 AM #

    なんかまるでドラマみたいで緊張しますね

    • 逃亡中@香港 2011年7月4日 @ 8:23 AM #

      あくまでフィクションと言うことでお願いします(´;ω;`)
      思いっきり事実に基づいていますけど・・・

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